皆さんは、”グルテンフリー”という言葉ご存知ですか。

グルテンとは小麦に含まれている成分で、それをとることで体に様々な不調が起きるということで、グルテンフリーな食生活が日本でも話題になっています。

なぜグルテンフリーが良いのか、実際にグルテンが体の中でどんな影響を及ぼすのか見ていきます。

まずグルテンは、小麦に含まれる”グリアジン”と”グルテニン”という二つのたんぱく質が結合した成分です。グルテンは水を含むとゴムのようになるのが特徴で、うどんやパスタのモチモチ感を作り出しています。ホットケーキを作った後、ボウルにへばりついたミックス粉って洗うのがすごい大変ですよね。それが体の胃や腸で起きているわけです。へばりついた状態は消化するのにすごく時間がかかります。そのため、内臓に多くの負担をかけてしまい、代謝機能を落とす原因になります。

消化機能が悪い物を食べると、栄養の分解吸収に多くの時間とエネルギーを必要とし、内臓は疲労し排泄能力まで低下します。低下した排泄機能は、体の悪い物を外にうまく排泄できず、どんどん溜まってしまいます。

そんな状態が続けば、体が病気になるのも不思議ではありません。良い物を入れて悪い物を出す、というサイクルが重要になります。

ご飯や小麦などの炭水化物には糖分が含まれていて、それを摂ることで血糖値が上がります。中でも小麦に含まれる「アミノペクチンA」という糖分には、ブドウ糖よりも血糖値を上げる作用が高く、血糖値を下げるために体内のインスリンを多く必要とするので、膵臓が疲労することにつながります。それが糖尿病のリスクを格段に上げる原因になります。

グルテンフリーの効果は、糖尿病、下痢・便秘、集中力・記憶力アップ、ADHD、頭痛、喘息、自己免疫疾患、うつ・自律神経症状、皮膚炎・アトピー、花粉症、慢性疲労など多くの効果があり、それらは、腸内環境が整うことにより消化吸収機能が向上し、必要な栄養が吸収代謝され各種臓器の働きが正常になり、生命維持に必要な機能がしっかり働くことで体が本来の機能を取り戻し、サイクルがうまく回るためです。

また東洋医学では、小麦は「しょうばく」と呼ばれ、漢方薬でも利用されています。小麦(しょうばく)は体の熱を取り除き、のどの渇きや口内の乾燥を抑え、興奮を鎮める作用があります。子供の夜泣きやひきつけを治す漢方として有名ですが、その効果の成分のほとんどは小麦のふすま部分に含まれています。東洋医学的にもマクロビ的にも、素材まるごと、なるべく自然の状態で食べるのが基本です。そして、体のバランスから足りないものを補い、多いものを取り除くという、体の陰陽のバランスを整える食事が東洋医学の考え方です。そのため体に不調がある場合、バランスをとるために小麦を取り除くという選択が必要です。

今の食生活は、気軽になんでもお金を出して好きなだけ食べることができます。その中で食べ物を選択する力や知識が必要不可欠です。この機会にしっかり食生活を見直してもらえたら幸いです。他にも当院では、日々の生活に役立つ情報を提供しております。ぜひご来院下さい。