肩甲骨は肩の骨とつながっています。ですから、肩甲骨が動くと、肩関節も動きます。

肩甲骨は背中を滑ります。ですから背中全体を動かさなくても、肩甲骨だけを動かせます。

 

重い物を持ち上げる時には、どう気を付けていても、腰に負担がかかります。その際に肩甲骨が働いているのといないのでは腰にかかる負担がまるで違います。体幹部は肩から先の腕よりも、力つよくなっています。重い物を持ち上げるときには、

前屈みになった姿勢を直立に引き起こす要素が強く働いています。これを担当できるのは体幹部の筋肉だけです。

前屈みで曲がっている場所は腰ですから、それを直立に戻すには、腰周辺の筋肉を使わなければなりません。腰にかかる強い負担は、なかなか避けられません。

なかには腰痛になるのを警戒するあまり、前屈みになるのを一切拒否して、直立した姿勢のまま脚力で持ち上げるひともいます。これはもちろん、間違いではありません。

けれども人間の体の構造を考えると、やはり非効率的です。少ない荷物をかけて運ぶような時にはいいですが、その数が多くなると、時間がかかりすぎてしまいます。

肩甲骨を強く意識して、前にスライドさせてみてください。これによって腕の力が格段と強化されます。腰に近い背中の筋肉で持ち上げるイメージを捨てて、肩甲骨で持つイメージに切り替えます。きっと驚くほど重い物でも楽に持ちあがります。

また、その時の腰にかかる負担をよく観察してください。

もちろん負担はゼロにはなりません。けれど今まで腰にかかっていた負担が、かなり肩甲骨に分散していると思います。

肩甲骨を十分に活用することだけで、腰痛もある程度は予防できます。

肩甲骨を活用する恩恵は、腰痛だけではありません。腕を使う運動にかかる負担のすべてが軽減されるからです。例えば、料理人の仕事は、包丁に鍋をふり、調理器具や食器の掃除、原材料の持ち運びなど、腕を使う仕事の宝庫です。

その中で、手首や肘、肩に痛みを訴える方は多くいます。職業病といえるものです。

彼らがもし、この肩甲骨意識を適切にもてたなら状況は著しく改善するかもしれません。肩甲骨は腕の中で最も力強い場所でありながら意識が薄いというだけの理由で十分に働きませんでした。

そこが仕事にフルに参加してくれるのですから、こんなに力強い援軍はありません。

実際に私の父にこの事実をアドバイスしたところ、作業がかなり楽になったと喜んでいました。

みなさんも日常生活で痛みに困らせられているのではありませんか?

皆さん健康意識が少しずつでもたかくなるようお手伝いしていきますので一度当院へご来院ください。